もっと、キミと


「まぁ、担任の先生じゃないのに? それは、随分厚かましくないかしら? それに、あなた……随分とお若いし……先生になりたてで、気合いが入るのも分かるけど、ウチの娘を巻き込まないで下さる?」


間宮先生のことを頭のてっぺんからつま先まで舐めるように見て、明らかに見下した発言をした。


さすがの間宮先生も悔しそうにして、口をつぐんだ。


「娘は、今まで通り教室で授業を受ける。話はこれでいいですね」


このままでは、せっかく間宮先生と佐倉くんが助けてくれたのに、また振り出しに戻ってしまう。


「お、お母さん……私っ」


教室に戻りたくなんてない。


そう言いたかったけれど、母を呼んだ瞬間にギロリと鋭い眼差しを向けられびくりと肩が跳ね上がった。


「もうすぐお兄ちゃんを塾へ送らないといけないの。どうしてお兄ちゃんの邪魔をするの? お兄ちゃんの将来が台無しになったら責任取れる?」


「っ……」


ここでも、兄、兄、兄。


兄のことばっかり。


私のことで学校に呼ばれたはずなのに、私のことは全く見てくれてない。


私って、そんなに邪魔?


それなら、どうして私なんてーー。


マイナスな考えで頭がいっぱいになった時。


ふと、顔を正面に向けると佐倉くんと目が合った。


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