もっと、キミと


「原因? サボる理由に、大層なことがあると言いたいの? 美華にそんなものがあるわけないわ。この子はいい子だもの。もしかして、あなたが変なことを教えて美華が迷惑をかけるように仕向けたんじゃないでしょうね」


母が、佐倉くんに疑いの目を向けた瞬間。


私の中でぷつりと何かが切れた。


私のことだけなら、我慢できる。


でも、私の居場所を作ってくれた彼を攻撃する母を許せなかった。


「……いい加減にして」


「え……?」


「いい加減にしてって言ったの!」


バッと勢いで出た大声。


まさか、自分でもこんなに大きな声が出るとは思わなかった。


しかし、一度吹っ切れると言葉が勝手に口から次から次へと出ていった。


「私に興味なんかないくせに……っ、邪魔するなって言うなら、私の邪魔もしないでよっ……!」


「み、美華……? どうしたのよ? あなた、そんなこと言う子じゃないでしょ……?」


高圧的な母が、たじたじになっている。


こんな母を見るのは、初めてだ。


「それは、お母さんが勝手にそう思ってるだけ! 勝手に……私を決めつけないで!」


堰を切ったように、言葉が止まらずポロポロと涙が頬を伝った。


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