初めての恋のお相手は
1
薄暗い夜道を必死に走る。



「は…っ、はぁ…っ」



息を切らせながら、走って、走って
やっとの思いで、たどり着いたコンビニ。



「…」



肩で息をしながら、店内に視線を巡らせる。


夜遅いこともあって
買い物をしている人は少ない。


だけど、ちらほらと店内には人がいて


ほっと、安堵の息をつく。


でも、すぐに不安と恐怖に襲われる。



………どうしよう。



助けを求めようにも、店員さんは男の人。


入口に立ち尽くしていた私。


挙動不審な来店客に、訝しげな視線を向けてる。


慌てて、目を逸らして
雑誌コーナーに移動して、必死に頭を働かせる。



……さっき
老夫婦みたいな人がいたから、その人達に…



助けを求めようと


震える足を動かそうとして



でも、その前に



「……あなた、大丈夫?」



声をかけてくれた人がいた。
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