初めての恋のお相手は
11
その後、すぐに警察の人が来て
あの人は連れていかれた。
発言や、その行動から
あの人が、私に長年迷惑行為を行ってきた
張本人だと言う事が分かり
あの人は、しかるべき罰を受けることになった。
警察の事情聴取や
諸々の処理を終わらせて
ようやく
祠堂さんの家に戻って来た時には
もう、日が昇る時間になっていた。
「…」
私は、ちらりと祠堂さんを見上げる。
玄関の鍵を開ける祠堂さんとは
道中、ずっと会話もなく
私も、何を話せばいいか分からず
ただ黙って、繋がれた手をじっと見ていた。
だけど
「!」
玄関の扉が閉まるやいなや
祠堂さんが繋いでいた手をほどいて
私の体を抱き締めた。
「し、祠堂さん…」
「……無事で、良かった」
「…」
驚きや、羞恥心に浸る前に
心から安堵するかのように
祠堂さんがこぼしたその言葉に
ずっと、強張っていた体から力が抜ける。
「………助けてくれて、ありがとうございます」
安心感から、視界がにじむ。
涙声で呟いて、その背中に手をまわせば
祠堂さんは無言で
苦しいくらいに強く、私を抱き締め返した。
あの人は連れていかれた。
発言や、その行動から
あの人が、私に長年迷惑行為を行ってきた
張本人だと言う事が分かり
あの人は、しかるべき罰を受けることになった。
警察の事情聴取や
諸々の処理を終わらせて
ようやく
祠堂さんの家に戻って来た時には
もう、日が昇る時間になっていた。
「…」
私は、ちらりと祠堂さんを見上げる。
玄関の鍵を開ける祠堂さんとは
道中、ずっと会話もなく
私も、何を話せばいいか分からず
ただ黙って、繋がれた手をじっと見ていた。
だけど
「!」
玄関の扉が閉まるやいなや
祠堂さんが繋いでいた手をほどいて
私の体を抱き締めた。
「し、祠堂さん…」
「……無事で、良かった」
「…」
驚きや、羞恥心に浸る前に
心から安堵するかのように
祠堂さんがこぼしたその言葉に
ずっと、強張っていた体から力が抜ける。
「………助けてくれて、ありがとうございます」
安心感から、視界がにじむ。
涙声で呟いて、その背中に手をまわせば
祠堂さんは無言で
苦しいくらいに強く、私を抱き締め返した。