初めての恋のお相手は
番外編
「……祠堂さん」
「ん?」
「…えっと、あの…」
「ええ」
「…………恥ずかしいです…」
蚊の鳴くような声で訴えれば
祠堂さんは、意地悪く目を細める。
「抱き締めてるだけよ?」
「……充分、恥ずかしいです」
リビングのソファーベッドの上。
座ってテレビを眺めていた私の後ろを陣取って
そのまま私を引き寄せて
事も無げに、自分もテレビ鑑賞を始める祠堂さん。
あまりにさらりと
まるでクッションのように
抱き寄せられたものだから、私は呆気に取られた。
「嫌なら離れるわ」
「……嫌では、ないですけど…」
こういう状況になった時
祠堂さんが言う言葉も、私が返す言葉も毎回同じ。
分かりきっているから
祠堂さんは、気にせず触れてくる。
機嫌良さげに微笑んで
私の髪の毛をいじり始める。
「楸、髪伸ばしてるなら
アレンジすれば良いのに」
「散髪代節約してただけで
伸ばしてたわけでは…
後、不器用なので…」
「そう」
「……祠堂さん」
「なぁに?」
「えっと、その…」
困った声で言い淀めば
祠堂さんは、くすりと笑って私から離れた。
「ん?」
「…えっと、あの…」
「ええ」
「…………恥ずかしいです…」
蚊の鳴くような声で訴えれば
祠堂さんは、意地悪く目を細める。
「抱き締めてるだけよ?」
「……充分、恥ずかしいです」
リビングのソファーベッドの上。
座ってテレビを眺めていた私の後ろを陣取って
そのまま私を引き寄せて
事も無げに、自分もテレビ鑑賞を始める祠堂さん。
あまりにさらりと
まるでクッションのように
抱き寄せられたものだから、私は呆気に取られた。
「嫌なら離れるわ」
「……嫌では、ないですけど…」
こういう状況になった時
祠堂さんが言う言葉も、私が返す言葉も毎回同じ。
分かりきっているから
祠堂さんは、気にせず触れてくる。
機嫌良さげに微笑んで
私の髪の毛をいじり始める。
「楸、髪伸ばしてるなら
アレンジすれば良いのに」
「散髪代節約してただけで
伸ばしてたわけでは…
後、不器用なので…」
「そう」
「……祠堂さん」
「なぁに?」
「えっと、その…」
困った声で言い淀めば
祠堂さんは、くすりと笑って私から離れた。