初めての恋のお相手は
「!!!」



一気に記憶が蘇り、顔から火が出る。



「…あらやだ。また、顔が真っ赤になってる
解熱剤持ってくるわ」



そんな私を見て
祠堂さんは心配そうに眉を下げ、立ち上がる。



……よ、良かった。勘違いしてくれて…



少し、ほっとしながらも
私は、ドキドキとうるさく騒ぐ心臓を
なんとか落ち着かせようと試みる。


だけど、祠堂さんはすぐに戻ってきて



「はい、解熱剤
…の前に、何かお腹にいれた方がいいわね
一応、うどん作ったんだけど、食べられそう?」

「……頂きます」

「持ってくるわ」



胸の高鳴りは収まらないけど
なんとか平静を装い、答える。



「無理して全部食べなくていいから」

「はい」

「後、冷却シート貼り替えましょう
冷たくないでしょ?」

「……ありがとうございます」



でも、ずっと心配そうに
私の世話を焼く祠堂さんを見ていたら


段々と、平常心を取り戻す。
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