初めての恋のお相手は
「俺にも大分慣れただろ?
試しに、触ってみる?」
傑さんは、私に向かって右手を差し出す。
「…」
恋人のフリ云々は置いておいて
その言葉に一理ありを感じた私は
少し、試してみたい衝動に駆られた。
スグリさんや傑さんなら
怖がらずに、触れ合えるかもしれない。
少しづつ、距離を近付けてきた、この人達なら
男性恐怖症を克服するきっかけになるかも、と。
「…」
そっと、自分の手を持ち上げて
傑さんの手に触れようとした
その時―…
「!」
ぐいっと、後ろから引き寄せられて
「……し、祠堂さん?」
驚きながら、振り返れば
後ろから私の身体を抱き締めていた祠堂さんと
ぱちりと目が合う。
「…」
前髪の隙間から覗く、真剣な眼差しと表情に
ドキリと胸が高鳴る。
初めて見る、その表情(かお)に
目が離せなくなって
そのまま、数秒ほど固まっていると
「……こんな感じかしら?」
「……へ?」
「恋人のフリ」
「あ、あの…」
困惑する私を解放して、祠堂さんは小さく笑う。
「いいわよ。楸が嫌じゃなければ」
試しに、触ってみる?」
傑さんは、私に向かって右手を差し出す。
「…」
恋人のフリ云々は置いておいて
その言葉に一理ありを感じた私は
少し、試してみたい衝動に駆られた。
スグリさんや傑さんなら
怖がらずに、触れ合えるかもしれない。
少しづつ、距離を近付けてきた、この人達なら
男性恐怖症を克服するきっかけになるかも、と。
「…」
そっと、自分の手を持ち上げて
傑さんの手に触れようとした
その時―…
「!」
ぐいっと、後ろから引き寄せられて
「……し、祠堂さん?」
驚きながら、振り返れば
後ろから私の身体を抱き締めていた祠堂さんと
ぱちりと目が合う。
「…」
前髪の隙間から覗く、真剣な眼差しと表情に
ドキリと胸が高鳴る。
初めて見る、その表情(かお)に
目が離せなくなって
そのまま、数秒ほど固まっていると
「……こんな感じかしら?」
「……へ?」
「恋人のフリ」
「あ、あの…」
困惑する私を解放して、祠堂さんは小さく笑う。
「いいわよ。楸が嫌じゃなければ」