嘘つきと疫病神
序章 むくわれない

プロローグ

貴方はいつも私に嘘を吐く。


大事なことばかり隠して、何も教えてくれなかった。


どうして、言ってくれなかったの?


もっと早く気付いていれば、私だって伝えられた。



十年。十年も離れ離れだったんだよ。


それでも、また会えた。だから、もう大丈夫って思えたのに。



先に行くなんて、酷いよ。

私に解けない呪をかけて、独りにするなんてあんまりだよ。



嘘つき。

何処にも行かないって言ったのに。



貴方は、それでよかった?

それが貴方の決めたことなら、初めからどうすることもできなかったの?
< 1 / 152 >

この作品をシェア

pagetop