
- 作品番号
- 1741592
- 最終更新
- 2026/08/10
- 総文字数
- 199,794
- ページ数
- 153ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 25,401
- いいね数
- 114
- ランクイン履歴
-
歴史・時代8位(2026/01/31)
あの暑い夏の日。
私は生きるために町に出た。
食べる物、着る物、飲む物。
何も持っていない私に与えられた選択肢は、
“盗む”ことだけ。
でも、無理して生きようとは思っていなかった。
理由がない。
希望がない。
夢がない。
だから、死ぬなら何処でも良かった。
『お前、どうしてあの時逃げなかった』
けれど、
貴方が逃げ道を塞いでくれたのだ。
嘘つきな貴方は、
不器用なのに優しくしてくれる。
『まだ生きたいって思っちゃった』
疫病神だと虐げられる私は、
貴方の嘘から生まれた優しさに生かされた。
だから私は、
貴方の隣で、
同じ明日を夢見て、
一緒に生きていきたかったの。
写真機を覗く貴方の顔は、
いつだって笑顔に満ちていて。
失敗作にしか見えない写真を、
擦り切れても大切にしていて。
ずっと、想ってくれていたのに。
ずっと、見てくれていたのに。
私が貴方の本心を知るのは、
貴方を失ってからだった。
榊原の処女作です。
物凄く拙い文章ですが、温かい目で読んでいただけるとありがたいです。
ちらほら改稿はしています。
私は生きるために町に出た。
食べる物、着る物、飲む物。
何も持っていない私に与えられた選択肢は、
“盗む”ことだけ。
でも、無理して生きようとは思っていなかった。
理由がない。
希望がない。
夢がない。
だから、死ぬなら何処でも良かった。
『お前、どうしてあの時逃げなかった』
けれど、
貴方が逃げ道を塞いでくれたのだ。
嘘つきな貴方は、
不器用なのに優しくしてくれる。
『まだ生きたいって思っちゃった』
疫病神だと虐げられる私は、
貴方の嘘から生まれた優しさに生かされた。
だから私は、
貴方の隣で、
同じ明日を夢見て、
一緒に生きていきたかったの。
写真機を覗く貴方の顔は、
いつだって笑顔に満ちていて。
失敗作にしか見えない写真を、
擦り切れても大切にしていて。
ずっと、想ってくれていたのに。
ずっと、見てくれていたのに。
私が貴方の本心を知るのは、
貴方を失ってからだった。
榊原の処女作です。
物凄く拙い文章ですが、温かい目で読んでいただけるとありがたいです。
ちらほら改稿はしています。
この作品のレビュー
2026/08/13 01:27
投稿者:
花
さん
切なくて儚い作品
読んでいて心が締め付けられました。戦争があったことで出会った人たちがいる。けれど、戦争がなければ失うことのなかった命がある。そんな矛盾と、大切な人を失ってしまうやるせなさが伝わってくるお話。切ないけれど、読んで後悔はない作品です。
レビューを見る
2025/08/20 09:11
投稿者:
叶芽夢雨ーカナメユウー
さん
切なすぎる
めちゃくちゃ感動しました…!!
最後なんて泣きそうになりましたね〜。
蕗ちゃんの記憶障害も悲しい…。
最後まで覚えていられたことを望むばかりです!
仁武くんも最後意思を固めたところかっこよかった!!
とっても素敵なお話でした!
ぜひみなさんも読んでみてください!!
レビューを見る
この作品の感想ノート
こんなに心を締め付けられる話ってあるんだなって⋯。
仁武と蕗は、ただ二人で生きていたかっただけなのに、戦争という抗えないものに当たり負けを壊されていく。
それでも二人は現実を受け止めるしかなくて⋯って、単なる恋愛小説以上の感動が詰まっていました。
本当に、素敵な作品です。
花さん
2026/08/13 01:23
もうめちゃくちゃ感動した…!!最後なんて泣きそうになったもん!蕗ちゃんの記憶障害も悲しいな…。でも、きっと最後まで覚えていられたよね!仁武くんも最後意思を固めたところかっこよかったな!!
とっても素敵なお話でした!最後まで書いてくださりありがとうございました!!
2025/08/15 12:06
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