私は今日も、そらを見上げる。
『海とか、花火見に行きたいかな』
いい案だと思った。多分、それなら体も動かさないし負担も少ないと思う。ていうか、病気ってどれぐらい動いていいんだろう。
『いいと思う』『病気ってさ、結構遊んだりしてもいいやつなの?』
少ししてから返信がきた。
『体力は落ちやすいけど、比較的ゆっくり進行する病気なの』『最期の時期が近づくまでも、結構元気でいられるんだって』
病気だったら急に体調が悪化することもありそうだけど、運よく、蒼空が患った病気は最期まで元気で過ごせるらしい。
不幸中の幸い、ってやつかな。
『そうなんだ、じゃあ最期まで精一杯楽しまないとね』
蒼空を楽しませて、私も楽しまないと。
『うん、美雲ありがとう』
私が蒼空を幸せにしてあげたいから。蒼空が幸せになってほしいから。
『海とか花火ね。調べてみる』
メッセージを送信して、検索サイトを開いた。
『私も調べておく』
蒼空にはそう返された。
検索バーに、「海 花火大会」と入力する。調べてみると、近くで海で行われる花火大会が開催されていることが分かった。海風花火大会という名前らしい。
いいかもと思い、蒼空にサイトをコピーして送る。