The previous night of the world revolution4~I.D.~
それから二時間後。

ルレイアが、我が家を訪ねてきた。

「ルルシー!遊びに来ましたよー!」

「うわっ…。お前まで。インターホン押して入ってこいよ」

ルレイアと言い、ルリシヤと言い。

自分の家だと思ってるだろ。

しかしルレイアは、全く聞く耳を持たず。

「見てくださいルルシー!素敵でしょ?似合うでしょ?」

「あー…。うん、凄い凄い」

ルレイアの、今日の格好。

こいつの格好が真面目であったこともあんまりないが、今日はまたいつもの三倍は凄い。

しかもくさっ。香水つけ過ぎだろ。

なんて言ったら、ルレイアは怒るに決まっているので、黙っておくが。

「ルルシー、俺ゴスロリ印のケーキ持ってきたんですよ。冷蔵庫借りますね」

「あ、うん」

そういえば、ルレイアはケーキ係だったんだっけ。

で、ゴスロリ印って何なの?食えるの?それ。食って大丈夫な奴?

「おっ、ルリシヤ。料理出来てますね。美味しそうですね~」

「ふふ、そうだろう?アリューシャ先輩も味見係頑張ってくれたからな。力作だぞ」

「うめぇ。ルリ公のロールキャベツうめぇ」

味見と称して、普通にもしゃもしゃ食ってるアリューシャである。

味見の域越えてるだろ。

「それに、クリスマスツリーも素敵ですね~」

「でしょう?これ、今日パーティが終わったらアリューシャの家に持って帰るんだよ。これ見ながら寝るんだって」

クリスマスツリー見ながら寝るとか、幼稚園児かよ。

あぁ、もう突っ込むのやめとこう。馬鹿馬鹿しくなってきた。
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