The previous night of the world revolution4~I.D.~
いつも騒がしいが、今日はまた一段と騒がしかった。

特に、アリューシャ。

「も~い~くつね~る~と~♪お~しょ~が~つ~♪」

歌うな。

しかも微妙に音程外れてる。

「おしょ~がつには餅食べて~♪喉に~詰まって死にかける~♪」

は?

「は~や~く~こ~い~こ~い~♪きゅ~う~きゅ~う~しゃ~♪」

「アリューシャ上手いねー」

「もうすぐお正月ですもんねー」

「へっへ~♪」

どやぁ、とどや顔のアリューシャ。

これには、俺の堪忍袋も限界を迎えた。

「うるせぇぞアリューシャ!ってか小学生あるあるみたいな替え歌歌うな!」

人が真面目に仕事してるときに、こんなふざけた替え歌聴かされてみろ。

誰だってキレるぞ。

何が救急車だ馬鹿。

「アリューシャ先輩は救急車派か。俺は霊柩車派だな」

ルリシヤ、お前は何を言ってるんだ。

「色々地域差と時代の差もあるみたいですね」

「私、お餅腐っててお腹壊した派だったわ」

「あぁ、それもあるな」

お前達も何言ってんの?

お正月の歌で遊ぶな。ってか俺の部屋で遊ぶな。

「何なんだよお前達は…」

今更言ってもしょうがないけどさ。

本当何なの?仕事してる?ちゃんと。

「何ってルルシー…。お正月ですよ!もういくつ寝るとお正月!」

「…」

うきうきした顔のルレイアである。

ようやくクリスマスが終わったかと思ったら。

今度はお正月にはしゃぎ始めてる。

うちの幹部組は、何でこんなにイベント好きなんだ?
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