脳内大クリスマス大会'07
何ヶ月そんな日々を過ごしたのだろう

私はふと一番初めに私が帰っていた道

普通の私が盲目的に歩いていた

いつものあの道を歩いてみようかと思った

様々な道を知り

様々な思い出を拾った今の私だからこそ

前の私では気付き得ない何かがそこにあるのでは無いか

そう思え高鳴る鼓動を抑えながら

私は足早に夜道を歩いた

いつもと変わらないはずの帰り道

胸が張り裂けそうな位

私の好きな道が真っ直ぐに伸び

私の好きな電信柱が立ち並び

私の好きな家々がひしめき合い

私の好きな光や声、香りが溢れていた・・・

なぜ私はこの数ヶ月

この道から離れていたのだろう

なぜ私はこの数ヶ月

この道の移り変わりを見ようとしなかったのだろう・・・

涙を流しながら歩く私の頬を撫でる風は

枯れた草木をカサカサと揺らし

迫り来る冬の訪れを告げていた

何も変わらないはずの帰り道

チカチカと今にも切れそうな街灯の下

独りの男の子がうずくまっていた

私はこの道を通った記念に

その男の子を家に連れ帰り育てる事にした

今まで集めたガラクタを全て捨てて
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