脳内大クリスマス大会'07
機械を愛でる少年
ほら

見てごらん

漆黒の空に広がる星々のカーテンを

僕は水面に波紋を作る彼に話しかけた

彼は凍えそうな空気を胸いっぱいに吸い込み

また湖畔の奥底へと姿を消した

僕は星明かりの下

独りになった

凍えそうで

寂しくて

怖く

とても切なくて

ただただ不安で

体育座りのまま塞ぎこんだ

ぽこっ・・・ぽこぽこ・・・

彼はいつもそんな僕の前に現れては姿を消し

僕がこの地球上でただ独りでは無いと

教えてくれる

僕の大事な

ただひとりの友達
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