嘘八百
並ぶ価値観
夜中のコンビニには、売れ残りのケーキにセールのシールが貼られていた。
二つ入りのショートケーキを会計に持っていき、雪が金を払うと驚いたように後ろから岬が万札を出した。
「いや、ホテルラウンジのケーキだと思ってる?」
「出してもらうのは」
「フォーク受け取って」
これまで一緒に行った飯代は岬が持っているので、ここは自分が、と言えるほどの金額でもない。
岬はフォークを店員から受け取り、雪の後ろを着いていく。
窓際の誰もいないイートインスペースにケーキを置いた。
外の雪は止んでいた。