検索:永遠とは
でも、付き合って三ヶ月目。

私は今月はどうやってお祝いをしようかとか、どんな服装で行こうかとか、いつも通り浮かれていた。

そんなときに届いた、男の子からの二件のメッセージ。

『大事な話がある』

『付き合ったときのカフェに来て』

一つも絵文字が無くて、真剣そうな文章。この時点で、私は分かってしまった。

さっきまでの気持ちは、海に沈んでいくように消えていった。

髪を巻くために用意していたヘアアイロンも、少し張り切りすぎた服装も、お気に入りのピアスもやめた。

ただ、水族館に行ったとき、お揃いで買ったイルカのネックレスは首にかけて。

私は告白されたときのカフェへ向かった。

現実はまだ、受け止めきれてない。もし、運命が変わるのなら、ただ一つの希望が降り注いでくるのなら、どんなにいいだろうか。

「...お待たせ、待った?」

「...別に。行こうか」

やっぱり、運命は残酷みたい。希望なんかじゃなくて、冷たい雨が降り注いでくるような感覚がする。
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