検索:永遠とは
私達はテーブル席に座った。もう、きっと、私達と言える関係ではなくなってしまうのだろうけど。

「話って、なに?」

もう察してるけど、勇気を振り絞って聞いてみた。

「...ごめん。別れてほしいんだ」

やっぱり。こんなの、来る前から分かってた。分かってたけど。

少しの間、沈黙が流れる。

「...なんで?」

別れたい理由。この理由によっては、仕方ないことかもしれないから。

「他に好きな人が出来た」

でも、小さな小さなこの希望も、シャボン玉が弾けるようにして消えてしまった。

頭を鈍器で殴られたような感覚に襲われる。

「本当、ごめん」

...なにがごめんなの?やめてよ。謝るぐらいなら、最初から別れ話なんてしないでよ。せめて、キッパリ振ってほしかった。こんな曖昧な優しさなんて、要らないのに。
< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop