一輪のバラード

全員揃ったところで、まず飲み物を注文することになった。

「えっとぉ、じゃあ、わたしはカシオレで。」

おしとやか風にそう言ったのは桃華だ。

え？桃華がカシオレ？

いつも飲み会でビールのジョッキしか頼まない桃華が？

カシオレ飲んでるとこなんて見たことないんだけど。

あ、わたしの心の声、漏れてないよね？

「じゃあ、、、わたしは、レモンサワーで。」

そう言ったのは芽衣子。

芽衣子も最初はビールから始まる人だけど、、、まぁ、途中からレモンサワーに変えたりするからね。

「わたしは、生ビールで。」

わたしがそう言うと、桃華と芽衣子は驚いた表情でわたしの方を向き、一番最後に遅れてきた人が「生ですか、いいですね！」と言った。

男性陣は全員生ビールを注文し、飲み物が運ばれてきた時にお洒落でスタイルの良いグラスに入ってやって来た生ビールを見たわたしは、さすがお高いお店は違うなぁ、と関心してしまった。

「それでは、乾杯しましょうか。」

そして、わたしたちは乾杯をし、スパダリとの合コンが始まったのだった。