好きになんか、ならなきゃよかった。
「そっかー急に話さなくなるか心配したよー?」
気だるげなだけど優しく響く低音。
私が大好きな彼の声。

心配、か。
また彼の優しさが見えた。

「ごめんね?いまお勉強してたの。」

それに私はふわふわした可愛い女の子、病みなんてない純粋な女の子を演じて返す。


「お勉強えらいね。さすが俺の天使だわ。」

いつもみたいな甘やかしてくれる優しい言葉を聞きながら私は溢れだしそうな感情を必死に殺して
「ありがとう笑」

これでいいんだ。

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