時が経っても君を忘れない恋がしたい
普通じゃない日常
「え!?どういうこと?なんで結弦くんが女の子と手繋いで登校してるの!?」


月曜日の朝、早速及川くんに偽物ではあるけど彼女ができましたアピールをするためにも、駅で待ち合わせて手まで繋いで登校すると周りからの視線をこれでもかってくらい浴びた。

遠巻きでもわかるくらいの嫉妬、混乱、羨望の感情に私はただただ俯くことしかできない。


「…やっぱり、手繋ぐのはやりすぎだったんじゃ…」

「でもこれで、俺たちの関係はみんなに知れ渡っただろ」


及川くんは自覚しているようでしていないのか、これまでどんな人に告白をされても断り続けてきた及川くんに彼女ができるということはちょっとした事件であるのだ。

さすがに漫画みたいなことはないとは思うけど、体育館裏とかに集団で呼び出されたらどうしよう…。


「なんか言われたりされたら、すぐに俺に言えよ。…一応、彼氏だろ?」

「あ、うん…」


そんな不安を感じ取ってくれたのか握っていた手にきゅっと力を込められ、顔が熱くなるのを感じる。

どんな理由、形であれ、今及川くんの彼女は私なんだ…。

少し切ないけど、やっぱりずっと好きなだけあって嬉しいが勝つ。


「おい、おまえら、付き合いだしたってマジ!?」
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