明日、先輩の彼女
私には、この人だけ存在してくれればもう何もいらないっていうくらい大好きな人がいる。
目にかかるくらい少し長めの風になびくストレートな黒髪、両耳につけているリングのピアス、少し気怠そうに着崩している制服。
ポケットに手を突っ込みながらくあっと可愛くあくびしている彼に、私は今日も元気よく抱きつく。
「先輩!大好き!付き合ってください!」
「…無理」
ぎろりと私の大好きな鋭いクールな瞳で睨まれて、思わずきゃっと嬉しくて声が出てしまう。
これが私たちの朝の挨拶だ。
「あはは!夕愛ちゃん、朝からいい振られっぷりだねぇー」
先輩の隣にいたお友達の白石翔琉先輩がおなかを抱えながら楽しそうに笑っていた。
翔琉先輩も、私の大好きな先輩と並ぶくらいのイケメンで、人懐っこくて気さくでとてもチャラい。
彼女が絶えたことはなく、最近まで一度に三人と付き合っていたらしい。
「あーもう、先輩ってなんでそんなにかっこいいの!?国宝級イケメン!ギネス認定!」
「うるさい」
先輩こと、成瀬燈真先輩は私の大大大好きな片想い中の相手。
目にかかるくらい少し長めの風になびくストレートな黒髪、両耳につけているリングのピアス、少し気怠そうに着崩している制服。
ポケットに手を突っ込みながらくあっと可愛くあくびしている彼に、私は今日も元気よく抱きつく。
「先輩!大好き!付き合ってください!」
「…無理」
ぎろりと私の大好きな鋭いクールな瞳で睨まれて、思わずきゃっと嬉しくて声が出てしまう。
これが私たちの朝の挨拶だ。
「あはは!夕愛ちゃん、朝からいい振られっぷりだねぇー」
先輩の隣にいたお友達の白石翔琉先輩がおなかを抱えながら楽しそうに笑っていた。
翔琉先輩も、私の大好きな先輩と並ぶくらいのイケメンで、人懐っこくて気さくでとてもチャラい。
彼女が絶えたことはなく、最近まで一度に三人と付き合っていたらしい。
「あーもう、先輩ってなんでそんなにかっこいいの!?国宝級イケメン!ギネス認定!」
「うるさい」
先輩こと、成瀬燈真先輩は私の大大大好きな片想い中の相手。
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