凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
こんな私を可愛いだなんて言ってくれるんだ。

「嬉しい…。大好き」

「俺の彼女になってくれる?」

「うん。なる。伊吹がいい」

すると少しだけ抱きしめられた腕の力が緩まりそっと身体が離れた。

そう思ったのも束の間、伊吹の端正な顔が近づいてくると唇に柔らかく暖かなものを感じた。

目を閉じるのも忘れて。

「クク。カチンコチンだな」

「き、キス…した…?」

「した。どう? 初めてのキス」

「し、心臓が…ば、爆発しそうっ」

「まだ早いって。おいで」

おいで!

おいでって言われてみたかったやつ!

こんなに自然に言われるものだったの?

伊吹は私の手を取りベンチに座ると、なんと私を向かい合わせに膝の上に乗せた。

よって私の方が少し目線が上になり、伊吹を見下ろす形となる。

なんじゃこのアングルは。

伊吹が私を見上げている。
どの角度から見てもカッコいい。
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