凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜

「足りた?」

「足りた。量もちょうど良い。最高。ごちそうさま」

「良かった。楽しかったね、一緒にキッチンに立って」

「ああ。ありがとな」

「ううん。全然。でも喜んでもらえて良かった」

また作ってあげよう。
てか毎日でもいい。

その後洗い物は俺がすると言って聞かないのでそこは頼んだ。

優しいな。

ソファでのんびりとカチャカチャと食器の洗う音を聞きながら待っていると、ワインを持って伊吹がやってきた。

「はい」

「ありがとう」

ワインを受け取りチーンと乾杯して飲む。

「あー美味しい」

伊吹はクスッと笑う。

「琴って、旅行好きなんだよな?」

「うん、好きだよ。初めて会った時もね、一人でイタリア旅行に行った帰りだったの」
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