凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
やっちまった…

そもそも、環と莉央羅の一騎打ちの時だってなかなか勝負が付かなくていた所にたまたま通りかかった私が、なんの喧嘩をしているのかもわからないまま仲裁に入って、埒があかずに二人を投げ飛ばしたのが私たちの馴れ初め。

「あ、あははは。や、やだー。だ、誰ー?」

私はキョロキョロしながら誤魔化す。

環と莉央羅は肩を揺らし笑いを堪えている。

男たちはこんな女子高生に投げ飛ばされてさすがに恥ずかしかったのか、ごちゃごちゃ文句を言いながら慌てて行ってしまった。

周りがザワつく。

「すみませぇん」

環と莉央羅がペコペコと周りに頭を下げる。

気まずいー。

その後、ようやく順番が来た私たちは気まずさからドーナツを手に入れると一目散に立ち去ったのだった。
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