凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
んでもって服もなんか汚いし、ちょっと汗くさいし。

周りの友達もみんなそんな感じ。

「ごめんなさぁい。お気持ちだけいただきまぁす」

環が極めて明るめに返す。

「んじゃぁさ、連絡先だけでも…」

「しつこいんだよ! 無理だっつってんだろ!」

私は白目を向く。
環がついにキレてしまった。

この子、もともとすごーく気性が荒い。
中学の頃は元ヤンてやつだった。

そして…

「あんまふざけた事ばっか言ってんなら、そのタマ蹴り飛ばすぞ!」

とどめに莉央羅がオーマイガーな事を言う。

莉央羅ももちろん、元ヤンだ。

環と莉央羅はもともと他校で、番長だかなんだかしてたらしく、ついに一騎打ちする事になって…

「おい。やんのか?」

二人にキレられた男たちは逆ギレしだした。
そして環の胸ぐらを掴もうとしたその時私は見ていられず…

「だめ!」

「グァ! いてててて! わかった! わかったから!」

男を背負い投げしてしまった。

そうなのだ。
私は実は、元柔道女子…。
< 17 / 300 >

この作品をシェア

pagetop