凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
そしてそのまま伊吹が日本にいる間は、私も伊吹のマンションに滞在する事になった。

「おかえり」

「ただいま」

伊吹が会社まで送り迎えをしてくれる。

優しいなぁ。
そして同じ国にいるという安心感が半端ない。

そんな日もあっという間に過ぎて、再び伊吹はアメリカのレースのために旅立って行った。

一人で過ごした一週間は物凄く長かったのに、二人で過ごした一週間はこんなにも早いだなんて。

私は日中仕事もあったし、朝一緒に起きて朝食をとり、会社に送ってもらって、仕事が終われば迎えに来て夜ご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、一緒のベッドに入って…

何も特別な事なんてしてないのに、私にとっては特別な時間でしかなかった。

伊吹…
もう会いたいよ…

一人自分の部屋の狭いベッドで目を閉じた。
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