凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
レースのスタート前に、伊吹の顔がモニターに映った。
ヘルメットを被って目だけが見えて、その真剣な眼差しがあまりにカッコ良くて度肝を抜かれた。
んで今これ。
タトゥーだらけの裸姿で正座してキュルキュルな目をして、お風呂をねだってる。
髪はセットされてなくて、パーマヘアが見事に爆発を起こしている。
なんかもう…
「わかった。入ろっか」
どうでも良くなっちゃった。
可愛くて。
「っしゃー!」
いやゴールした時より喜んでないか?
そしてすぐに私を肩に担ぎお風呂へ連れて行かれた。
あっという間に帰りの飛行機の時間になる。
伊吹は次はアメリカでレースだ。
またしばらく会えないな…
と思えばなんとこのまま一緒に日本に一度帰ると言う。
「え? 本当?」
「うん。一週間くらいいれる」
「あ、そうなの?」
「ああ」
「早く言ってよ!」
「言ってなかったっけ?」
「聞いてないよ!」