凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
小走りで探すもいない。

すると少し遠くの方で男女が…

いた! 琴だ!

んん!?
もう一人日本人女性がいる!?

琴はその女性を庇うように男の前に立ちはだかっているようにも見える。

え?

どういう状況!?

するとその時男性が琴の方に手を伸ばした。

俺は慌てて駆け寄る。

「琴!」

俺が叫んだのと、琴がその男を背負い投げしたのはほぼ同時だった。

周りがザワつく。

「大丈夫か!」

ひっくり返った男は無視して琴の肩に手を乗せる俺。

「ちょっとどいて!」

琴はそう言って俺を押し除け倒れた男が手にしていたバッグを取る。

するとその男は、尻もちを付いたまま後退りをして走って逃げてしまった。

ひったくりか!?

「追いかけるか?」

すると琴の後ろにいた女性が口を開いた。

「大丈夫です!」

あ、そう。



< 216 / 300 >

この作品をシェア

pagetop