凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「そんな話までしてるのに、俺待てなくて…今日帰国してから言ったんだ。入籍だけしようかって」

「断られた?」

俺はコクっと頷き、グラスに入った酒を飲み干す。

「なんか今の俺、カッコ悪いから嫌だって言われて、帰っちまった。俺カッコ悪い?」

「いや? お前めっちゃイケメンだよ。ダントツで。なぁ?」

丈慈君は奏翔君にそんな事を言う。
いや、見た目じゃなくてよ。

「ああ。もうぶっちぎりでイケメンイケメン」

奏翔君まで。

「そういう事聞いてるんじゃねぇよ」

つい俺の口調も強くなる。

「ははは! わかってるって」

そう言ってバシバシ背中を叩かれた。

「なぁ。俺と天音ってどう見えてる?」

急にそんな事を聞かれる。

「そりゃもう、めっちゃ仲良い夫婦って感じしたよ」

「まぁ、それは否定しない」

おい。
なんだよ。
言われたいだけだったんか?

「俺たちな、結婚してもう何年だ? 三年?四年か? そんくらいなんだよ」

「そうなんだ」
< 234 / 300 >

この作品をシェア

pagetop