凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「って事で…どう思う?」

「勝手にしてくれって思う」

私は今伊吹の弟である佐久間君改め、イチ君に調査を行っている。

「なぁーんでぇー? ちゃんと聞いてよぉー!」

イチ君は職場の後輩でもあるけど、プライベートでは婚約者の弟としてすっかり敬語も取れて仲良くなった。

「知らねぇよ! 行きたきゃ行けばいいだろ」

今イチ君は伊吹が留守中なので伊吹のマンションに住んでる。

そこを狙って私は突撃したというわけ。

ずっとゲームをしているイチ君に私は構わず話しかける。

「えー? だって迎えに来るって言われてるんだよぉ?」

「んじゃ大人しく待ってれば?」

「イーチーくーん!」

「なんだよもう! 行け! 行っちまえ! 絶対喜ぶから」

「ほんと? んじゃ行く! バイバーイ」

「はい。バイバイ」

私は立ち上がりさっさと帰ろうとする。

「え! 待って! 内緒で行く?」

「いや、だからさ。何で俺に聞く?」

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