凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
〜伊吹side〜

走り去った赤のミニ◯ーパーの女。

俺は自分の車に乗り込み、ため息をつく。

女に背負い投げをされるなんて人生で初めてだ。

あんなに小さな身体の奴に。

なんなんだよ…

今日は散々な日だな。

俺は佐久間 伊吹(さくまいぶき)28歳。

仕事はF1レーサー。

イタリアでのレースが終わって、しばらく期間が空いて次は日本でレースがあるため俺は束の間の帰国をした。

こんなに日本に帰って来られるのはいつぶりだったろうか。

まず何の手違いがあったのか、ファーストクラスだと思って乗った飛行機はエコノミークラスだった。

♦︎♦︎♦︎

ほとんど寝ずに飛行機に乗ってやっと寝れると思い爆睡を決め込んでいれば、CAにホットコーヒーを溢され目が覚めた。

ふざけんなよ?

と言おうとも思ったがなんとかこらえる。

怒らない俺をいい事に、CAは謝りつつも猫なで声で上目遣いをしてきやがった。




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