凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
すると彼女は何を思ったのかマシンの上で足を止めてしまい俺のところまでウィーンと流れてきた。

そしてバランスを崩して倒れそうになるのを俺はまたもや反射的に身体が動いてしまい抱き止めた。

彼女は俺を見上げそのままなんと気絶しやがった。

慌てて声をかければすぐに意識が戻る。

んだよ。
驚かせんなよ。

また注目を浴びてしまいとりあえず体調不良だとしたら、それはそれで後味が悪いしベンチまで連れて行く。

そして少しだけ話をする。

ストーカーならやめてもらいたい。

でもよく見たらやっぱり綺麗だ。
ちょうどいい。
こいつもどうせそれが目的だろう。

俺は女を誘う。

すると女は逆上して俺の胸ぐらを掴んだかと思えば、キスしてしまうほど顔を寄せてきて一瞬美人に迫られ不覚にもドキッとした。

が、気づけば俺は床に仰向けに投げ飛ばされていた。

何が起きたか理解できずにいれば、彼女はそそくさと荷物を纏め立ち去ってしまった。

そしてポツンとロッカーの下に彼女が落としたであろう財布が目に止まる。
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