凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
俺は投げ飛ばされた事も忘れ、財布を拾って彼女を追いかけた。

それは必死に。

泥棒扱いされるのもごめんだし。

すると彼女は俺に気づいたのにそのまま車を発進させた。

おいおい!
ちげーよ!

財布、財布!

免許証とか入ってんじゃねぇの?
不携帯で捕まっちまうぞ!

俺は自分の車に乗り込み彼女の後ろを追いかける。

たくよ、なんでレースでもねぇのにこんな。

俺は普段は落ち着いて運転してぇんだよ。

彼女は早々に諦めたのかハザードを付けて路肩に車を寄せた。

俺も後ろに車をつけて財布を片手に運転席へと向かうも、ひでぇ顔で睨まれる。

そして数センチだけ窓を下げた彼女。

はいはい。
俺の事は嫌いなのわかったから窓を下げてくれ。
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