凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
あ、今日はあの飛行機の中みたいに外面バージョンか?

なんて思いながら二人に続いてお寿司を頂く。

「んー! 美味しい!」

私は佐久間兄弟と大将をそれぞれ見る。

すると三人とも顔を見合わせクスッと笑った。

「白石さん、今日は寝れそうですか?」

え?
あ…どうでしょうね。
原因の張本人が左隣にいますしね。

「ええ。こんなに美味しいお寿司食べたらぐっすりだと思う」

とりあえず当たり障りなく答えた。

「そっすか。急に誘っちゃってすみませんでした」

「いやこちらこそ、兄弟のお時間を邪魔しちゃって…」

するとビールが運ばれてきた。
え?
運転…

「俺たちはノンアル」

佐久間伊吹が私の気持ちを読んだのか答えた。

「い、いただきます」

佐久間伊吹は一気に半分くらい飲んでしまった。
ゴクゴクと飲むたびに動く喉仏に目が行ってしまい、慌てて前を向いてお寿司を食べた。

チラッと見ると、あれ? 左利き…?

あ、だから私の左側に座ったの?
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