凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「絶対無理だわ。生クリームとか撒き散らすよ俺」

「あははは! でも泡立てんの速そう。パワーで機械並みに」

「泡立て器に俺勝てる?」

「やってみれば?」

なんてくだらない話で盛り上がる。
俺たちはだいたいいつもこんな感じ。

色気ゼロ。

んでまた一口ケーキが口の中に運ばれてくる。

「あれ? 琴?」

ん?

「琴じゃん!」

おお。なんだ? 友達か?
あ、もしかして前に話してた友達か?
元ヤンの。

「環! 莉央羅も!」

すると二人は俺を見る。

「こんにちは」

とりあえず俺は笑顔で挨拶する。

「「こんにちは! え? ついに?」」

二人は俺に挨拶をしたあと目をランランと輝かせ琴に詰め寄った。

「ち、違うよ! 友達?」

いや俺に振るな。

俺はニコっと微笑むだけ微笑んでコーヒーを飲んだ。

「え、だって今普通に "あーん" てしてたじゃん」

と友達が良いツッコミを入れた。

言ってやれー。
こいつ無自覚だから。
もっと言ってくれー。
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