凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「これで、離れずに済むな」

そう言って、ニッと笑って私を見下ろす伊吹は最高にカッコいい。

私もキュッと握り返してみる。

やっぱり大きな手だ。

「うん。そうだね」

そして二人で手を繋いで並んで歩き開けた場所に辿り着く。

うそ…

そこには一面パノラマの綺麗な夜景が広がっていた。

こんな場所あったなんて…

「綺麗…」

「ここさ、俺がまだ昔レーサーになる前適当にドライブしてて見つけた場所なんだ」

「そうなんだ」

人がいない。

「穴場だろ?」

「かなり。めちゃくちゃ綺麗!」

でもちゃんとベンチとかあるじゃん。

すると握っていた手をキュッとまた握られ私は伊吹を見上げる。
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