さよならの前に抱きしめて
はじめて知った恋と言う感情。


ぼんやりしてて、曖昧だった感情がはっきりした形になる。



小鳥遊くんが、すき…。すき…。

笑った顔とか、優しいところとか、声とか、全部がすき。



ただ、それだけだよ。


それだけなの…。


だからね、この気持ちを大切にしようって。


離さないように、忘れないように、温もりも匂いも、記憶の全てに焼き付けた。


小鳥遊くんといたら、優しさとか温かさとか、知らない部分も覚える。


そこには、ちょっと切なさも混じってるけど、嫌じゃないよ。



だって…私、小鳥遊くんが好きで彼に恋してるから──…
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