さよならの前に抱きしめて
沙耶佳ちゃんの話しに耳を傾ける小鳥遊くんは、頷いて、私と乙葉ちゃんに気づくはずもなく、階段のある方へ並んで歩いて行った。
立ち止まって一歩も動かない私に、乙葉ちゃんが心配して「大丈夫だよ。気にするのやめよう」なんて何度か声をかけてくれたのに、全部上の空になる。
大丈夫…。小鳥遊くん、みゃーの世話をしに来てくれるよ、ね?
自分に問いかける言葉さえも、信じれなくなって折れそうに弱くなって、崩れそうな足元をどうにか固定させ、心ちゃんと帰った。
そして一人で公園まで歩いて行く。
一人なんて慣れてたはずなのに、隣にいない小鳥遊くんを想うと、胸が裂けそうなほどの寂しさが込み上げる。
みゃーの世話を始めて数分後に、小鳥遊くんは公園へやって来た。
『小鳥遊くんが来た』と、それだけで私の心は鮮やかなピンク色に染まるのに、涙が落ちそうなほど切ない。
だけど、いつも通りの小鳥遊くんとの弾まない会話に、私は返答ができなかった。
「うん」とか「そうだね」って、簡単で一言しかない言葉を見つけては口にするの繰り返し。
小鳥遊くんは、素っ気ない私にも優しくて「明日はクリスマスだね」などと会話を広げてくれる。
ほんの些細な優しさが、胸を苦しめた。
沙耶佳ちゃんとのことを聞きたいけど、聞けない。
彼女じゃないのに聞けないよ。
一人勝手の一方通行な片想いだから。
立ち止まって一歩も動かない私に、乙葉ちゃんが心配して「大丈夫だよ。気にするのやめよう」なんて何度か声をかけてくれたのに、全部上の空になる。
大丈夫…。小鳥遊くん、みゃーの世話をしに来てくれるよ、ね?
自分に問いかける言葉さえも、信じれなくなって折れそうに弱くなって、崩れそうな足元をどうにか固定させ、心ちゃんと帰った。
そして一人で公園まで歩いて行く。
一人なんて慣れてたはずなのに、隣にいない小鳥遊くんを想うと、胸が裂けそうなほどの寂しさが込み上げる。
みゃーの世話を始めて数分後に、小鳥遊くんは公園へやって来た。
『小鳥遊くんが来た』と、それだけで私の心は鮮やかなピンク色に染まるのに、涙が落ちそうなほど切ない。
だけど、いつも通りの小鳥遊くんとの弾まない会話に、私は返答ができなかった。
「うん」とか「そうだね」って、簡単で一言しかない言葉を見つけては口にするの繰り返し。
小鳥遊くんは、素っ気ない私にも優しくて「明日はクリスマスだね」などと会話を広げてくれる。
ほんの些細な優しさが、胸を苦しめた。
沙耶佳ちゃんとのことを聞きたいけど、聞けない。
彼女じゃないのに聞けないよ。
一人勝手の一方通行な片想いだから。