学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!
真剣な顔でそんなことを言われて、必死に笑いを堪える。

「じゃあ、今度一緒に勉強する?」

「いいの!?私も数学できるようになって、千歳くんと同じ大学に行きたい!」

…もう。そんな可愛いこと言われたら、我慢できなくなるだろ。

もう一度雫の膝に横になり、目を閉じる。

少しの間雫はあたふたしていたが、やがて諦めたのか何も言わなくなった。

しばらくして、無理やり雫に落とされ床マットに頭をぶつけた。

「痛っ!なに、どうし…」

部屋のドアが少し開いており、ニヤニヤした顔でこちらを見ている父さんと目が合った。
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