学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

雫サイド

「千歳くん、昨日は大丈夫だった!?」

お兄ちゃんにどこかへ連れて行かれてしまった千歳くん。

きっと嫌な思いさせたよね…。

お兄ちゃんに問いただしても、何も教えてくれなかった。

でも、千歳くんのことを認めてくれたみたい。

『今度、うちに連れて来いよ。親父への対抗策を考えてあげないとな…』

あのお兄ちゃんを味方につけるなんて、千歳くんは凄いな。

「ああ、うん…。これからもっと頑張るな」

「いや、何を!?なんか疲れてない?大丈夫?」

「ああ、大丈夫だよ。可愛い雫見ているだけで幸せ」

……っ!

千歳くんは、こういうところズルいよなぁ。

ただでさえカッコよくて、いつもドキドキさせられてばかりなのに。

「今度、雫の家にお邪魔させてもらってもいい?」

「うん!でも、いいの?」

「もちよん。今後、長い付き合いになるから挨拶しておかないとね?」

そう言って、不敵な笑みを浮かべる千歳くん。

もう、私のセリフをずっとからかってきてるな…。

「お父さんってどんな人?」

「すごく優しいよ!…あ、でも。お兄ちゃんには厳しいかも」

「厳しいって?」
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