花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー

琴葉は出来上がった百合の花を、キッズコーナーの隅で本を読んでいる涼太(りょうた)に差し出した。

涼太は琴葉よりひとつ年上の小学6年生だ。

他の子供達より大人びていて、いつも図鑑やら子供向けのミステリ本を読んでいる。

「涼太。これあげる。」

「なんだ?これ。」

涼太は本からつかの間目を離した。

「百合の花だよ。綺麗でしょ?」

涼太はフッと笑い、琴葉を馬鹿にしたように言った。

「なんだ。ラッパかと思った。なんか折り紙って子供っぽいな。」

自分もまだ子供なのに、涼太はそう偉そうな口を利いた。

「・・・そうなの?」

琴葉が泣きそうな声で言うと、涼太が慌ててその黄色い百合の折り紙を琴葉から取り上げた。

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