花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー
「フラワーショップはもう辞めたのですね。」
「はい・・・事情があって辞めざるをえなくなってしまいました。」
「知っています。僕もあの店へ行きましたから。」
「そうですか・・・。」
「この仕事は本意なのですか?」
「いえ。決してそういうわけでは・・・」
「金に困って・・・ですか?」
「・・・そうです。」
観念した環が正直にそう言うと、葉山の顔が不機嫌そうに歪んだ。