花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー
「俺の店で働きませんか?」
「え・・・?」
葉山の思いがけない言葉に、環は目を見開いた。
「新しく立ち上げる店のオープニングスタッフをいま集めているんです。」
「・・・お気持ちは嬉しいですが、この仕事にやっと慣れたところなので。」
「そうですか。」
「はい。」
「環さんの気持ちが変わるまで、俺は何度でもこの店に通います。」
「そんな・・・。私なんかの為に大切な時間を無駄にしないでください。」
「また貴女を指名します。相手してくれますね?」
葉山はそう言うと、環の心を揺らすように強くみつめた。