私まだ17なのに幼なじみに求婚されて、なんかヤバい事になってます…♡

プロローグ

__あれは、小学校の頃、たしか8歳ぐらいのときの、冬の記憶。 

あとから思えば、その日はあの出来事が起きるように設定されていたかのように、
たくさんの雪がふり積もって、滑りやすくなっていた。

その頃の私には、いつも一緒にかけまわって遊び、一緒に帰っていた男の子がいた。

その日の学校の帰り道、「鬼ごっこしよう!」と駆け出した私は、
足首まで積もった雪に足を取られ、大きく転んでしまった。

うわっ、と裏返った声を上げてひっくり返った、私の眼に映ったのは、
あなたのきれいな茶髪に囲まれた心配そうな顔、そして暖かく差し伸べられた手だった。
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