キミのために一生分の恋を歌う② -last stage-
13. もうbihukaじゃなくていい
翌朝、私は晴の許可がおりて一時退院した。
今日はラストライブの前日で、午後には飛行機に乗って北海道へ向かうことになる。
私は久しぶりに髪をまとめて、ウォーキング用のスウェットに袖を通すと、たった1ヶ月ぐらいの出来事が走馬灯のように蘇ってくる。
いつものルーティンを幸せで懐かしく感じながら代々木公園へと向かった。
「小夏〜!! 記憶が戻ってよかったね!」
「うん、おはようすみちゃん!! 久しぶりだね麦!!」
すると向こうからコーギーの麦とすみちゃんがとても元気そうに走ってきた。
私も大きな声で手を振り返す。
麦を撫でるとお腹を出して喜んでいる。
ちょっとぽっちゃりした気もするけど、気づかない振りをしてあげよう。
「なんか色々迷惑かけちゃってごめんね」
「そうじゃないでしょう?」
「ふふ……ありがとうすみちゃん! すみちゃんのおかげで晴とまたずっと一緒にいれるよ」
「うんっ! 小夏が幸せそうに笑ってるのが一番嬉しい。今日は飛行機だね。また後で空港で! bihukaラストライブ、絶対に成功させよう!」
「おー!!」
「わーんッ!!」
「麦もノリノリだ!」
「ふふ、ありがとね麦」
私たちは笑いながら両手を重ね合わせた。
その周りを麦はぴょんぴょん、短い足で跳ねていた。
夏の日差しが眩しくて、ただただ幸せだった。
みんなとここまでやって来れたこと。
本当にかけがえのない思い出になる。
今日はラストライブの前日で、午後には飛行機に乗って北海道へ向かうことになる。
私は久しぶりに髪をまとめて、ウォーキング用のスウェットに袖を通すと、たった1ヶ月ぐらいの出来事が走馬灯のように蘇ってくる。
いつものルーティンを幸せで懐かしく感じながら代々木公園へと向かった。
「小夏〜!! 記憶が戻ってよかったね!」
「うん、おはようすみちゃん!! 久しぶりだね麦!!」
すると向こうからコーギーの麦とすみちゃんがとても元気そうに走ってきた。
私も大きな声で手を振り返す。
麦を撫でるとお腹を出して喜んでいる。
ちょっとぽっちゃりした気もするけど、気づかない振りをしてあげよう。
「なんか色々迷惑かけちゃってごめんね」
「そうじゃないでしょう?」
「ふふ……ありがとうすみちゃん! すみちゃんのおかげで晴とまたずっと一緒にいれるよ」
「うんっ! 小夏が幸せそうに笑ってるのが一番嬉しい。今日は飛行機だね。また後で空港で! bihukaラストライブ、絶対に成功させよう!」
「おー!!」
「わーんッ!!」
「麦もノリノリだ!」
「ふふ、ありがとね麦」
私たちは笑いながら両手を重ね合わせた。
その周りを麦はぴょんぴょん、短い足で跳ねていた。
夏の日差しが眩しくて、ただただ幸せだった。
みんなとここまでやって来れたこと。
本当にかけがえのない思い出になる。