御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹 葉子と仁の物語
彼女の食べる姿を見ながらふと思った。今までデートした女性たちと、このようなお店に来たことがあるか?
俺とのデートに女性たちはいつも高級レストランや予約の取りにくいレストラン、またはSNS映えするレストランへ行きたがったよな。しかし食事が来ても写真ばかり撮り、せっかく運ばれた料理も冷めてしまい、ほとんど手をつけずに残していた。一緒にいて気分は良くない。だから幸せそうな顔で、食べっぷりのいい葉子ちゃんが、余計に好印象になった。
食事を終えバーに誘った俺に、一瞬躊躇してカフェならいいと返事をもらう。牛丼屋の近所にあるチェーン店のカフェに入った。彼女はカモミールティー、俺はデカフェコーヒーをオーダー。ここでも信じられないことが起きた。葉子ちゃんがご馳走してくれたのだ……、彼女が俺の分もお金を払ったのだ。
へっ、女性ってこっちが支払いするものだと思ってるよな? 毎回こっちが支払っていたし、俺もそれが当たり前だと思っていたから。
「さっき九条さんに夕飯をご馳走になったから。ここは私が」
戸惑っている俺にコーヒーカップを渡してくれた。二人で店の隅のテーブルに着いた。遅い時間帯のためか、もう一組のカップがカウンター席にいるだけ。
一口ハーブティーを口にし、軽く息を吐いた彼女が初めに沈黙を破った。
「あの、九条さん……」
「仁だ。呼び捨てでいい」
俺とのデートに女性たちはいつも高級レストランや予約の取りにくいレストラン、またはSNS映えするレストランへ行きたがったよな。しかし食事が来ても写真ばかり撮り、せっかく運ばれた料理も冷めてしまい、ほとんど手をつけずに残していた。一緒にいて気分は良くない。だから幸せそうな顔で、食べっぷりのいい葉子ちゃんが、余計に好印象になった。
食事を終えバーに誘った俺に、一瞬躊躇してカフェならいいと返事をもらう。牛丼屋の近所にあるチェーン店のカフェに入った。彼女はカモミールティー、俺はデカフェコーヒーをオーダー。ここでも信じられないことが起きた。葉子ちゃんがご馳走してくれたのだ……、彼女が俺の分もお金を払ったのだ。
へっ、女性ってこっちが支払いするものだと思ってるよな? 毎回こっちが支払っていたし、俺もそれが当たり前だと思っていたから。
「さっき九条さんに夕飯をご馳走になったから。ここは私が」
戸惑っている俺にコーヒーカップを渡してくれた。二人で店の隅のテーブルに着いた。遅い時間帯のためか、もう一組のカップがカウンター席にいるだけ。
一口ハーブティーを口にし、軽く息を吐いた彼女が初めに沈黙を破った。
「あの、九条さん……」
「仁だ。呼び捨てでいい」