御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
ホテルを出る前に、圭衣ちゃんにも葉子ちゃんのことを聞いた。彼女の返答は姫ちゃんと同様で、応援してくれるとのこと。ただし、葉子ちゃんを泣かせたり、弄んだり傷つけたりしたら、絶対に許さないと釘を刺された。


慶智の王子たちにこんなことを言えるのは、圭衣ちゃんだけだろう。彼女にとって俺たちのバックにあるものなんて関係ない。ただ二人の妹たちを大切に思い、守りたいのだ。


話し合いの前に圭衣ちゃんが言っていたことを思い出した。


「父さまと母さまがよく言うの......、『美愛は私たち家族全員が望んで生まれてきた子で、葉子は私たち家族全員が望んでうちに来てくれた子だ』って。本当にその通りなの。葉子とは血は繋がっていないけれど、美愛も葉子も私の大切な妹たちなんだ。だから、どこの誰であろうと、二人を傷つけるヤツは絶対に許さない」


彼女は重度のシスコンで、以前姫ちゃんのことを罵倒した銀行支店長に対して、『おい、カッパおやじ。あんた、私にケンカを売ってんの? うちの可愛い美愛ちゃんに、なんてことを言ってくれてんのよ? 美愛ちゃんはね、あんたのクサヤ娘よりも何千倍も綺麗でいい子なんだからね! あんたのその頭の皿、かち割ってやるから待ってろよ‼︎』と血の気の多い発言をし、実際にその支店長の所に殴り込みに行こうとしたくらいだ。


そんな彼女を落ち着かせて止めたのは、何を隠そう俺たち、慶智の王子たちだったから。ちなみにその支店長の頭上はかなり寂しい。

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