ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「ええと、八番出口に通じるのは……ルディくん、こっちこっち」

 皆を背に乗せたフェンリルは、世界樹の裏側にある扉に誘導された。

「ここを入って右側の穴に飛び込むんだよ。後ろからわたしが押すから身体の力を抜いていてね」

「了解した」

「エリナ、このブローチにまた力を込めておいたから。フーっちから預かる力も追加で送るから、がんばって要石に注ぎ込むんだ」

「はい。それでは行ってきます!」

「気をつけてね。それからエリナ、やり過ぎは禁物だからね、そこにも気をつけるんだよ」

「どういうことにゃ?」

「ダンジョンとか山とか国とか壊滅させるのは駄目ってことだよー」

「にゃん! ユー様はか弱い子猫になんてことを言うにゃーん」

 ゼットランド組もマーレン組も不思議そうにふたりのやり取りを見ていたが、ルディだけは『うむ、エリナは自分が最凶……おっと間違えた。最強であることをわかっていない節があるからな。彗星をひとりで消滅させる子猫を解き放って自由にさせた挙げ句、ダンジョンだけならまだしも、ゼットランド国がなくなっていたなどということは避けなければならないのだ』と、ひそかに警戒していた。

 そんなルディに、ユーディリシェイラミアムスは視線で『よろしく頼むね!』と念を押す。

 マーレン国の守護妖精に頷いてから、フェンリルは穴に飛び込んだ。その背後から金の光の激流が押し寄せて、ものすごい勢いで彼らを流した。
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