ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「エリナ、朝だぞ、起きるんだ」

 フェンリルは、大きな肉球でエリナの頬をつついた。たふたふ、たふたふと何度も優しくつつかれたエリナは「むふん」と満足げに笑ってから目を開けた。

「……んにゃ? ルディさんがいる……にゅ」

 くるんと丸まって二度寝をしようとする子猫に、「今日は青弓亭の定休日ではないぞ? 朝ごはんを作りにいかねばならないのではないか?」と子猫ボールを転がす。

 ベッドの上をしばらく転がってから、まんまる子猫のエリナはようやく目を覚まして呟いた。

「おなかが空いたにゃん」

「それはそうだろうなあ」

 昨夜の暴れっぷりを覚えているルディはそう言って笑ったが、起きあがったエリナは「どうしてにゃん? あれ、わたし、どうして寝室で寝てたんだろう」と首を傾げた。
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