ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「にゃっ、もしかして、昨日も『じゃれ落ち』してましたか?」

「その通りだ。シロモコとクロモコにさんざん猫パンチを食らわせて、夜だというのに元気よく走り回ってから、止まったと思ったらその場で熟睡していたな」

「うにゃーん、すみません! またやっちゃったにゃ、猫の本能が制御できないにゃーん」

 子猫は前脚で頭を抱え込もうとしたが、子猫の身体では難しいポーズだったらしく、そのままくるりと前転をしてしまった。

 先日、猫の先輩であるミメットのアドバイスで、ルディの屋敷に子猫の遊び部屋が作られて、子猫心をそそる素敵なキャットタワーやおもちゃがふんだんに設置された。

 ちなみに、シロモコとクロモコというのはとても弱い魔物の名前で、幼い獣人が初めての狩りで挑戦するのがこの二種類の魔物なのだ。
 エリナの遊び部屋にはシロモコの猫じゃらしとクロモコのおもちゃがあり、長い棒の先に付けられた、鈴が入った白い毛玉状のシロモコと、床を転がして楽しむ黒いクロモコボールのおもちゃをエリナはとても気に入っているのだ。
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